ダイエットは日本だけではなく世界各国でも注目されているトレンドの一つですね!
「ダイエット=痩せること」と認識している人が多いように見られますが、そもそもダイエットとは痩せることというよりも「体調維持のための食事制限」を意味します。
体調を維持するために体に良いものを摂り入れた結果、体重が落ちる、ということなのです。
筋トレや独自の食事制限を取り入れたダイエットと卒業したい!
と感じている方のために今回は米国で人気沸騰中の「DASH(ダッシュ)ダイエット」というダイエットを紹介したいと思います。
この記事を読んで、健康的に無理なく体重を減らす意識を再確認していただけると幸いです。
Contents
DASHダイエットとは
今回紹介するDASHダイエットのDASHは 「Dietary Approaches to Stop Hypertension」 の略で「高血圧症を防ぐための食事法」 を意味します。
なんだか体にとても良さそうな感じがしますね!
こちらのDASHダイエットで用いられるDASH食は、高血圧の人々の健康を改善する目的で米国立心肺血液研究所が開発しました。
また、冒頭部分でも触れましたがこれらDASH食は『U.S. News & World Report』のベストダイエットに8年連続で選ばれています。
DASH食とは?
DASH食は以下をはじめとする自然食品を中心としたフレキシブルな食事プランのことです。
- 野菜
- フルーツ
- 全粒穀物
- 無脂肪または低脂肪の乳製品
- 魚
- 鶏肉
- 豆類
- ナッツ
- 植物油 (オリーブオイルなど)
どの食材も、ダイエットを含む健康促進に効果的とされています。
ですが、このDASH食は体重を減らすために作られたものではなかったのですが、高血圧だけでなく、メタボリックシンドロームの予防や肥満の改善にも効果があると分かってきているとのこと。
その結果、「減量」にも最適なダイエット法として注目を集めるようになりました。
他のダイエットとの違い
DASHダイエットは他の多くのダイエットと異なり、デンプンを排除することは重視されていないそうです。
炭水化物とは糖質と食物繊維の総称です。
炭水化物のうちの糖質の量は、おおよそ「炭水化物-食物繊維」で、糖質はエネルギー源になります。
脳、赤血球、神経系、筋肉等はブドウ糖だけをエネルギー源とします。
炭水化物を制限するダイエットは一時的に大ブームになりましたが、継続するのは大変だったと感じる方は多いようです。
その一方、このDASHダイエットは炭水化物を制限する必要はありません!
DASH食にも制限はある!
DASH食で制限されているのは以下の2つだけです。
- 加工食品
- 過剰な脂質・砂糖・ナトリウム
加工食品をやめれば、必然的に脂肪・砂糖・ナトリウムの問題は解決すると言えますね!
BMJジャーナルに掲載された文献によると、
平均的なアメリカ人が1日で摂取するカロリーの58パーセントと、添加糖の90パーセントは超加工食品から来るもの。
ナトリウム (米疾病対策センターいわく推奨摂取量の1.5倍) の75パーセントは加工食品から来るものであることをハーバード大学が明らかにしているそうです。
「加工食品の大半に含まれる塩分の摂りすぎは、高血圧、心臓病、脳卒中につながる」 とも言われています。
全てのケースにおいてうまくいくわけではありませんが、食事に含まれる塩分を減らせば、このような病気のリスクが下がることもある、と考えることができます。
DASH食のガイドライン
適度にアクティブな19~51歳の人に対し、DASH食のガイドラインは以下の内容で1日2,000カロリーの摂取が推奨されています。
参考にしてくださいね!
● 穀物: 1日6~8食分
● お肉と魚: 1日6食分以下
● 野菜: 1日4~5食分
● フルーツ: 1日4~5食分
● 低脂肪または無脂肪の乳製品: 1日2~3食分
● 脂質と油: 1日2~3食分
● ナッツ・シード・豆類: 1週間で4~5食分
● スイーツ: 1週間で5食分以下
● ナトリウム: 1日2,300ミリグラム
塩分は肥満のリスクを高める!
さて、DASHダイエットはナトリウムの摂取を制限しているのが分かりましたね。
実は塩分は高血圧や体重増加に関係ないと思われがちですが、実はとても密接なつながりがあります。
まず、ナトリウムは豊富な食生活は肥満のリスクを高めます。
また、塩気のある食べ物はやめたくてもやめられませんよね!
そのため、塩分は体重増加につながるとも言われています。
また、過剰な脂質と砂糖が、カロリーの摂りすぎ、血糖値とインスリンの急上昇、体内の炎症、体重増加の要因になるのはもうすでにご存知かと思います。
ですので、「美味しい!」と感じるものには多くの脂質・砂糖・塩分が含まれている、と考え、食べ過ぎに注意しましょう!
あらかじめ食べる分量だけを皿に取り分けしておくのがベストですね!
体重が減りやすい人はどんなタイプ?
りんごダイエット、卵ダイエット、炭水化物抜きダイエットなどなど、例をあげればきりがないのがダイエットですが、ダイエットは持続可能であるものでなければあなたが望む結果は出ません。
ですので、最も体重が減りやすいのは「健康的な食生活を維持できる人」だと言われています。
前述の通り、このDASHダイエットは炭水化物を制限する必要がないため、多くの方にDASH食が受け入れられていると言えますね!
体重を減らすだけではなく健康的な食生活もゲットできるDASH食。
ベストダイエットに選ばれる理由が分かりますね!
DASHダイエットはこんな人にオススメ!
DASHダイエットは、高血圧・心臓病・脳卒中家系の人にオススメだと言われています。
「私はまだ大丈夫!」
と思っている方も将来高血圧などの病気になる可能性はあります。
今のうちからDASHダイエットで将来の発症リスクを食生活で下げてみてはいかがでしょうか?
また、外食が多い人や加工食品を食べすぎる人にもDASH食を推奨しています。
DASH食のシンプルなフードピラミッドに従えば、特定の食品群を制限したり、喪失感を覚えたりすることなく、自然食品中心の食生活を続けることが可能ですので試してみてくださいね。
DASHダイエットの注意点
この食事法を続ければ体重が自然に減っていく可能性はあります。
ですが、DASH食を始めたところで、魔法のようにすぐにスルスルと体重が減るわけではありませんので注意してくださいね。
体重を大幅に減らしたい場合は「少ないカロリーで必要な栄養素を摂る必要がある」ことを覚えておくとよいでしょう。
健康的に体重を減らすにはカロリー制限も必要となることを忘れずに、DASHダイエットを日々の食生活に浸透させていけるといいですね。
繰り返しになりますが、DASH食は多くの人たちが考えている一般的な「ダイエット」目的に作られたものではありません。
体によいもの、いわゆるヘルシーな食品を摂取すれば健康的に体重が減ることはあるでしょう。
しかし、DASH食を取り入れることで必ず体重が落ちる、とは言い切れません。
DASHダイエット(DASH食)は、「そのヘルシーな食生活を一生続ける方法を教えてくれるもの」であることを常に覚えておくとよいでしょう。
無理な筋トレや食事制限はもう終わりにしよう!
いかがでしたでしょうか?
アメリカで大人気の「DASHダイエット」。
体重を減らすだけために慣れない・無理な筋トレや食事制限をするのではなく、DASHダイエットで健康的に体重を少しずつ減らしてみませんか?
残りの人生をヘルシーに過ごすためにも、この機会にぜひDASH食を取り入れてみてくださいね!