「脂肪燃焼系サプリメントってなに?」
「ダイエット用のサプリメントはどれが1番いいの?」
あなたはこのような悩みを持っていませんか?
ダイエット用のサプリメントに「脂肪燃焼」を促すものがあり、ダイエットを効率的に続けていきたい方に愛飲されています。
そこで、脂肪を燃やして体重を落とすことで理想の体型に導いてくれる、神のような物質が見つかりました!
脂肪を燃やすダイエットはどちらかと言えば「体質改善タイプ」に属します。
Tone your body!と諸外国ではよく言われていますが、これは「体の調子を整える」という意味。
日本国外にいる人たちも体の調子を整えるベストな方法を常に探し求めているのが分かりますね。
今回は、脂肪燃焼を促すと言われているリパーゼとグルカゴンについて、分かりやすく解説します。
これらの役割を知ることで、今後のダイエットをさらに楽しみましょう!
Contents
脂肪燃焼に大事なリパーゼ(酵素)とグルカゴン(ホルモン)
脂肪燃焼を促すリパーゼとグルカゴンについて解説する前に、まずは脂肪燃焼のメカニズムの復習からスタートしましょう!
脂肪燃焼のメカニズムとは
はじめに、脂肪燃焼のメカニズムを簡単に説明します。
- ホルモンにより活性化された「酵素」が体内に蓄積した中性脂肪をグリセロールと脂肪酸に分解
- それらを血中に放出
- 脂肪酸は遊離脂肪酸としてアルブミン(タンパク質の一種)と結合
- 血液を通じて全身に運ぶ
そして、最終段階である「細胞内のミトコンドリアに取り込むこと」でエネルギー利用されるのです。
そのため、体内に蓄積した脂肪を燃焼させるために以下の2つが必要となります。
酵素を活性化させるホルモン「グルカゴン」
脂肪分解酵素の「リパーゼ」
それでは、これらの役割をより深く見ていきましょう!
リパーゼとは
リパーゼとは、ほとんどの生物の脂肪代謝に関わる酵素群のことです。(消化液に含まれる)
この酵素群を大きく分けると、2種類に分けることができます。
⑴血中の中性脂肪を分解して組織へと取り込ませるリボタンパク質リパーゼ(脂肪細胞外に存在)
⑵中性脂肪を分解し血液中へと放出させるホルモン感受性リパーゼ(脂肪細胞内に存在)
脂肪を燃やすなら「ホルモン感受性リパーゼ」が必要
脂肪燃焼に必要なのは2つ目の「ホルモン感受性リパーゼ」であり、蓄えられた脂肪を脂肪細胞から抜き出して分解・消化するためにはこの酵素の働きを活性化させることが必要不可欠です。
しかし、ホルモン感受性リパーゼはグルカゴン・成長ホルモン・アドレナリン・コルチゾールなどのインスリン拮抗ホルモン(血糖値を一定に保つ)からの指令が入ると活性化されます。
そのため、グルカゴン等のホルモン分泌の促進がリパーゼの活性化にもつながり、効率よく脂肪を燃焼させるキッカケとなるわけです。
ホルモン感受性リパーゼは血糖値を下げる役割を持つホルモン「インスリン」の働きによってその活性が左右される、ということも覚えておく必要があります。
インスリンが分泌されると、糖が中性脂肪として脂肪細胞に蓄積しよう!としてしまうため、反対にホルモン感受性リパーゼの働きが抑制されてしまいます。
この状態になることで、インスリンの過剰分泌を防ぎ、低血糖状態を作り出す糖質制限がダイエットに有効だと考えられています。
グルカゴンとは
グルカゴンとは、膵臓内の細胞群に存在するα細胞によって合成・分泌される「インスリン拮抗ホルモン」のひとつです。
摂取した糖の余剰分は肝臓でグリコーゲンとして貯蔵されます。
血糖値を一定に保つために必要な「グルカゴン」
しかし、グルカゴンには肝細胞に存在する受容体と結合してグリコーゲンの分解を促進し血糖値を上昇させる働きがあるため、インスリンと共に血糖値が一定に保つ上で必要不可欠なホルモンです。
そのため、2型糖尿病患者には食後の「血漿グルカゴン濃度」が異常に高まる傾向があると言われています。
そして、グルカゴンはいくつかの体内酵素に働きをかけることにより、脂肪細胞を分解するホルモン「感受性リパーゼ」を活性化させるため、「痩せホルモン」とも呼ばれています。
このホルモンはインスリンと共に肝臓内の細胞群から分泌され門脈を通じて肝臓へと運ばれます。
そして、肝臓を経由して全身の細胞へと運ばれていきます。
しかし、実際はどの部位の脂肪細胞にグルカゴンが取り込まれるかは遺伝的要素が影響します。
そのため、人によって脂肪燃焼の促進の働きが優先される部位が異なることを覚えておきましょう。
空腹時と有酸素運動が脂肪燃焼を最大限に促す!
脂肪燃焼は、膵臓から分泌されるグルカゴン等のインスリン拮抗ホルモンの指令によって、ホルモン感受性リパーゼが活性化することで行われます。
よって、効率よく脂肪をエネルギーへと変換するためにグルカゴンの分泌を促すことが必要となりますが、いつ摂取しても良い、というわけではありません。
なぜ空腹時?
その分泌を促進するベストなタイミングのひとつは「空腹時」です。
なぜなら、空腹時は食後インスリンによって下げられた血糖値を上昇させるため、グルカゴンの分泌がもっとも盛んになるタイミングだからです。
つまり、脂肪燃焼を高めるのに最適なタイミングと言えますね!
有酸素運動が必要なのはなぜ?
また、リパーゼを活性化させるためには通常20分以上の有酸素運動が必要だとされています。
しかし、グルカゴンによってリパーゼが活性化されている空腹時は既に脂肪酸が血中に放出されていて脂肪燃焼の働きが高まるタイミング。
だから、空腹時の有酸素運動は食後2時間以内の運動よりもダイエットに効果的、と言われているのですね!
ただ、一点気をつけなくてはならないことがあります。
それは、空腹時の高負荷トレーニングや糖質制限でインスリン分泌を極端に抑制するなどして低血糖状態が進むとグルカゴンの働きが弱まります。
ですので、激しい糖質制限・トレーニングは避けてください。
低インスリン状態をキープできる程度の食事制限にしてみたり、ウォーキング等の比較的軽い有酸素運動にするようにしましょう!
脂肪燃焼で健康に体重を落とそう
いかがでしたでしょうか?
今回は脂肪燃焼に不可欠な酵素「リパーゼ」とホルモン「グルカゴン」の役割についてまとめてみました。
特に脂肪燃焼用のダイエットサプリメントを摂取している方は、これら二つの物質がどのように働きかけをしているのか、理解を深めたところでサプリメントをうまく活用しましょう!
無理のない範囲で脂肪を燃焼しながら、理想の体型に少しずつ近づけるといいですね。